WilCommの構成

ウィルコムは、IBM i と Windows PC が連携して動作いたします。
IBM i 側の処理は、スプールファイルを PC データに変換してログ管理を行います。
実際の配信処理は、PC 側のウィルコムが行います。

動作環境

IBM i
TCP/IP を使用している環境 (TCP/IP Server : NetServer を使用)
(注意)NetServer は、OSのバージョンによって、使用できるWindowsが異なります。
オペレーティング・システム V5R4M0以上
※V5R3M0以下の場合は、弊社までお問い合わせください
Windows PC
インテルXeonプロセッサー E3-1200 v3 製品ファミリー以上 / 8Gbytes 以上のメモリ / Cドライブの容量 80Gbytes 以上 / DVD-ROM ドライブ / 解像度が XGA(1024×768)以上のモニタ
Windows Server 2012 R2, Windows Server 2012, Windows Server 2008 R2 (Service Pack 1), Windows 10 Pro 64-bit, Windows 8.1 Pro 64-bit, Windows 8 Pro 64-bit (Service Pack 1)
上記以外のWindows環境へ導入を検討されている場合は、弊社までお問い合わせください。
プリンタ
Canon社製プリンタで大量印刷を行われる場合、CAPTではなくLIPSドライバの使用を推奨いたします。
大量印刷を行われる場合は、共有プリンタではなく、ネットワークへ直接接続されているタイプのプリンタをご使用ください。

① 監視対象のOUTQへ投入

ウィルコムは、IBM i 上のウィルコム用 OUTQ にスプールが投入されることで、動作を開始します。IBM i 上で稼動する「WIlCommAS」が OUTQ に投入されたスプールを自動的にインターセプトします。特別なコマンドを発行したりする必要はありません。アプリケーションが、スプールをウィルコム用 OUTQ にスプールを投入するだけです。

② 管理用データベースへ格納

IBM i 上で稼動する「WIlCommAS」は、スプールをステータス管理 DB に書き出します。このステータス管理 DB は、配信結果を管理するデータベースで、照会プログラムで配信状況を確認することができます。

③ IFS(統合ファイルシステム)へコピー

同時に PC コードにデータ変換が行われ、IFS 上にあるウィルコム用フォルダに書き出します。IFS 上のウィルコム用フォルダは、PC サイドからはネットワークドライブとして接続されています。(**ドライブ接続は、OS400 が提供するネットサーバー・サービスを使用します。)

④ OUTQ、スプールファイルの属性、印字データで判別

PC 側で稼動するサーバーモジュール「WilComm Server」が、③で PC データに変換されたスプールデータを受け取ります。PC 側に事前に作成されたオーバーレイフォームや、配信定義を参照しながら、受け取ったスプールデータを、どのように配信するかを判断して、メール配信モジュール「WilMail」、FAX 配信モジュール「WilFax」、印刷モジュール「WilPrint」、電子保管モジュール「WilFile」にデータを受け渡します。

⑤ メール配信モジュール「WilMail」

対象スプールファイルをメール配信します。配信定義に従って、スプールファイルをオーバーレイフォームにマッピングするか、エクセルファイルに変換するか、或いはテキストファイルにするかを判断します。オーバーレイフォームにマッピングした場合は、更に Acrobat PDF ファイルに変換されます。生成された各ファイルは、メールの添付ファイルとして配信されます。メール配信の準備が整うと、メールサーバー(SMTP)に接続してメールが受け渡されます。

⑥ FAX 配信モジュール「WilFax」

対象スプールファイルをファックス配信します。配信定義に従って、スプールファイルをオーバーレイフォームにマッピングして送信します。スプールファイルイメージのまま送信することも可能です。(回線数は、2/4/8 から選択することができます。)

⑦ 印刷モジュール「WilPrint」

対象スプールファイルを PC プリンタに印刷します。配信定義に従って、スプールファイルをオーバーレイフォームにマッピングして印刷します。スプールファイルイメージのまま A4 カット紙等に印刷することも可能です。PC プリンタは、ウィルコムの PC Server にインストールが完了している必要があります。ウィルコムの印刷機能は、通常の PC 印刷ですので、5577 エミュレーションを必要としません。プリンタメーカーに依存しない印刷処理が可能になります。
(***遠隔地への印刷を想定した場合、ネットワークスピードを考慮する必要があります。)

⑧ 電子保管モジュール「WilFile」

対象スプールファイルを電子保管します。配信定義に従って、スプールファイルをオーバーレイフォームにマッピングするか、エクセルファイルに変換するか、或いはテキストファイルにするかを判断します。オーバーレイフォームにマッピングした場合は、更に Acrobat PDF ファイルもしくは、XEROX DocuWorks XDW ファイルに変換されます。保管先は、ウィルコム PC Server 内てもネットワーク上のファイルサーバーでもかまいません。IBM i のアウトプットをネットワーク上で一元管理し、共有することが可能になります。取引先に FAX やメールで配信されるドキュメントを、社内控えとして同時に保管してくれます。

結果管理

⑤~⑧で配信された結果情報は、図中の赤矢印をたどって IBM i 内のステータス管理 DB に更新されます。送信エラーが発生した場合、ステータス管理 DB の照会プログラムから、再送信指示を出すことができます。

宛先の決定方法

宛先とは、FAX送信の場合は電話番号、メール配信の場合はメールアドレス、印刷の場合はプリンタ名、電子保管の場合は保管先パスを意味します。

ウィルコムの宛先決定方法は大きく2通りあります。
1)ウィルコム用アドレス帳を作成する
スプール内に印字されている取引先コード、部門コード等をキーに宛先をアドレス帳に事前登録しておきます。配信処理を実行する際にスプールファイル内のデータ値から、アドレス帳を検索して宛先を決定します。スプールファイルのどの位置から、そのキー値を読み取るかは自在に設定できます。

2)スプール内に印字されたアドレスを読み取る
この方法を採用するためには、スプールに宛先が印字されている必要があります。FAX送信の場合は電話番号、メール配信の場合はメールアドレス、印刷の場合はプリンタ名、電子保管の場合は保管先パスが印字されていない場合は、スプールを出力かるアプリケーション・プログラムを改訂して該当する宛先情報を印字するようにしておきます。印字位置は、自由に設定することができます。

**アドレス帳を採用すると、キーとなる取引先コード等に対応する宛先情報は IBM i 上のマスターデータ項目である可能性があります。その場合、マスターデータとアドレス帳の同期管理が必要となりますので、管理が難しいかも知れません。マスターデータのみでコントロール可能な 2) の方法を採用することが望ましいかも知れません。